時間単位の休暇制度などで女性の働きやすさを追求
ライフタイムメディは介護保険制度下での訪問看護(看護・リハビリ)や通所介護(デイサービス)、居宅介護支援(ケアマネジメント)、福祉用具貸与の4事業を柱に、地域住民への在宅ケア業務を行っている。医療・福祉サービスを提供する会社であることから、従業員の健康が業務の根幹にあるべきだと同社は考えている。これが「TOKYO働き方改革宣言企業」に参画した大きな理由の一つだ。参画以降、従業員に積極的な休暇取得姿勢が見られているという。これまで半日単位の有給休暇はあったが、2017年10月からは時間単位の年次有給休暇制度(時間休)を取り入れた。女性社員が多く、子供がいる社員も増えたことから、女性が働きやすい職場環境を目指した。


取組内容
働き方の
改善・長時間の残業が継続する場合は、マネジメントの
責任において、残業の恒常化を防止します。休み方の
改善・時間単位の年次有給休暇制度を導入し、運用します。
具体策1
管理職と従業員、経営者で
コミュニケーションを密にする
管理職と従業員、経営側と管理職などの間で定期面談を行うなど、コミュニケーションを密にすることを心掛けている。面談をするようになって、1日8時間の中で効率良く仕事をすることを社員が意識し始めるようになったという。トップ自らが毎月、スタッフの労働時間数をチェックして多い社員には声掛けをすることもある。仕事をチームで分担するようにして、属人的な業務を極力少なくするようにしている。
具体策2
女性社員の声を取り入れ
時間単位の休暇制度を導入
同社は全従業員に占める女性の割合が7割を超えていることから、より女性の働きやすい環境作りを目指し、時間休を導入している。子育てやセルフケアする時間、またキャリアアップなどで勉強する時間の確保を目的に、1時間単位で取得を希望する従業員の声が多かったことから導入に至った。取得率も約60%まで高まっている。
働き方改革、
現場の生の声を聞きました!

以前から休暇を取得しやすい雰囲気作りに努めてきましたが、時間休が導入されたことで休み方の幅が広がったのではないでしょうか。制度として有効に活用してもらうためにも、私自身が管理職へ社員の有給休暇取得を促すように伝えています。休暇を有効に使ってもらうことは社員を守ることにつながります。これは会社の使命だと考えています。

働き方改革宣言によって、休暇がより取得しやすい雰囲気になりました。1日・半日単位では休暇取得が難しい状況もあるので、1時間単位で取得可能になってとても利用しやすくなりました。私も自身の身体ケアにこの時間を活用しています。休暇取得には“お互い様”の考え方が大事。そのため、社内コミュニケーションを常に取るよう心掛けています。