TOKYO 働き方改革宣言企業

医療,福祉
株式会社シルバーアシスト

本社所在地:多摩市

常用労働者数:51~100人 

当社の社員一人一人が自分のこととしてライフ・ワーク・バランスを理解し、地域社会利用者の理解と協力のもと働き方改革の推進のため全社一致団結のもと目標達成をめざして全力で取り組むことを誓います

宣言書

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働き方改革で労働環境を改善

株式会社シルバーアシストは、多摩地域において、24時間看護や在宅看護などの介護支援事業で地域のニーズに応え事業を拡大してきた。現在は4つのデイサービスセンターを運営するほか、訪問看護など総合的な福祉サービスを行っているが、近年はさらに高齢化が進んで業務量も増加。「介護」という利用者最優先となる現場では、残業時間も多くなりがちであり労働環境にも影響を及ぼしていた。
働き方改革では担当者の急な欠勤時には会社全体で交代対応できるように体制の見直しや、管理職による面談やミーティングを定期的に行うことで、介護職におけるライフ・ワーク・バランスの実現に対する意識を高めた。

労働環境改善でサービス向上と定着率向上に成果

人と人とが関わりあう介護という仕事では、会社に対する不平不満があったり、体調不良で業務の現場に出ることは、利用者へのサービス低下を招く恐れがある。「労働環境の改善は必須のことであり、働き方改革は労使双方にとってメリットがある」と佐々木代表。ホームページにも育児休業や有給休暇取得率の目標と対策を掲げ、労働環境改善の取組を広報することで人材採用にも成果を上げている。
また、2019年度からは子供を連れて出勤できる制度を試験的に導入。小さな子供を抱える社員のサポートに取り組むことで、社員の定着率向上にも努めている。

取 組 内 容

働き方の改善

・定期的な管理職による面談やミーティングで残業の事前申請を徹底します。

・利用者との調整や交代制などお互いの協力体制により更に残業時間短縮に努めます。

休み方の改善

・管理職に対し部下の休暇取得状況を定期的に提供します。

・利用者への訪問実態をスタッフと相談しながら、管理職が年次有給休暇取得を積極的に促進します。

・管理職からの声掛けなど年次有給休暇を取得しやすい職場環境を作ります。

本部内、拠点ミーティングで働き方改革の必要性をアピール

人と直接に関わる介護という仕事では、社員一人ひとりがライフ・ワーク・バランスを理解することが必要だという方針の下、全社一丸となって働き方改革に取り組んだ。複数のデイサービスセンターの管理者が集まる毎月の本部連絡会で方針を伝え、さらに各拠点で行われる毎日のミーティングで働き方改革の必要性をスタッフに周知した。特に佐々木代表はスタッフ全員との面談を重ねて社員の健康管理の重要性について話し合い、問題点などを聞き取りながら長時間労働の防止や休暇取得などを促した。こうしたことによって社員間のコミュニケーションが円滑になり、働き方改革への理解が深まっている。

ITの力で業務を効率化し長時間労働を防止

介護事業では書類がきちんとそろえられていることが重要になる。しかし、常に利用者と向き合わなければならない現場では、書類作成が後回しとなり残業の原因になっていた。書類をためないようにするためには業務の効率化は欠かせない。そのため同社では新たなソフトウェアを導入し、管理者の事務作業の効率化を行った。これまでは電卓を使いながら計算していたようなものも、その日のうちに入力さえ済ませてしまえば自動計算され、月末にはまとまった集計が出来上がる。また、入浴した時や食事をした時の業務報告なども手作業入力で行っていたが、多くの部分がチェック入力だけで済むようになった。こうしたITの力を使ったことで管理者の負担は大幅に軽減され、残業時間を減らすことに貢献した。また、有資格者である看護師の業務は代替が難しかったが、急な欠勤をした場合でも、事業所全体で交代対応できるよう体制の見直しも行った。こうした改善で、緊急の残業がなければ終業とほぼ同時に帰宅できるほど、長時間労働を削減しようという意識が向上している。

時間単位の有給休暇制度、子供連れでの出社制度。子供の笑顔は業務にもプラス

同社では小さな子供を持つ社員も多い。そのため、朝、出社前になって子供の具合が悪くなったので病院に寄ってから出社するということも多かった。そうした社員に働きやすい環境を提供するために、時間単位で取得できる有給休暇制度を導入している。
導入当初は利用者が少なかったが、毎日のミーティングによって周知することで、特に子供を持つ女性社員に積極的に利用されるようになった。
さらに試験的な試みとして、子供連れでの出社を可能にしたデイサービスセンターもある。小さな子供達と触れ合うことで、デイサービスを利用する高齢者にも自然に笑顔が多くなるという効果が生まれている。

経営者・人事担当者のインタビュー

佐々木 淳一 代表取締役

宣言目標達成に向け、全社一丸で取組

多摩地域は1960年代の大規模開発によって都市化が進みましたが、現在では高齢化が進展しています。そうした中で当社は業績を拡大してきましたが、実際の介護事業の現場というのは、「人が集まりにくい」「定着しにくい」といった厳しい現実があります。そのためにも業務を支える社員の雇用環境改善が、最優先課題となります。
施設の利用者と常に向き合う社員の心身の状態が、そのままサービスに影響します。そのため当社では早くから生活と仕事の両立を目指す取組を行ってきました。今回の働き方改革では、ライフ・ワーク・バランスをさらに進めるため、社員への周知を積極的に行っています。社員の理解が進んだことで、正規社員だけでなくパートスタッフからも改善ポイントの意見が寄せられるようになりました。目標達成に向け、全社員の意識がより高まっていることを実感しています。

働き方改革、
現場の生の声を聞きました!

徳永 実 介護サービス部門 部門長

有給休暇取得で職員の気持ちにもゆとりが生まれる

約50人のスタッフを管理する部門長という立場にあり、1日を通してメールや電話でいろいろな相談を受けますが、介護の現場では小さなこともそのままにしておくと大きな事故につながる場合があるので、ささいなことでもよく聞くようにし、先延ばしにしないで対応することを心掛けています。有給休暇の取得も進み、職員のみんなに時間的にも精神的にも余裕が出てきたと感じます。時間単位の年次有給休暇制度は、仕事の合間に用事を済ませるなど、プライベートと仕事が両立できるのでスタッフの評判も良いです。職場に子供を連れてくることができる「子供同伴出勤」の制度も、子供を持つ社員に好評です。

「株式会社シルバーアシスト」に聞く!働き方改革の取組と成果

働き方改革宣言をした「株式会社シルバーアシスト」を訪問し、働き方改革の取組内容や成果などを伺いました。