TOKYO 働き方改革宣言企業

製造業
トキハソース株式会社

本社所在地:北区

従業員数:24人(2020年8月時点)

トキハソース株式会社

従業員が働きやすく、休みやすいよう社内環境を整え、長期間働いてもらえるような会社を目指し、全社で働き方改革に取り組みます。

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働きやすい環境作りを推進し、
社員が安心して長く働ける企業を目指す

食品安全管理の国際規格を取得し、働き方改革に着手

 トキハソース株式会社は1923年に創業し、現存の在京ソース会社の中では一番の老舗企業となる。カップ麺などに付くソースをはじめとした業務用ソースの製造が9割を占めるほか、加工した市販商品の販売も行う。
 同社は、2018年に食品安全マネジメントシステムに関する国際規格「ISO22000」の認証を得た。製造過程での衛生基準をクリアするだけでなく、営業や商品開発も含めて、原材料調達から消費までの安全・安心を確保する総合的な食品安全規格である。食の安全を会社全体のシステムに取り入れるため、設備や施設だけではなく、社員への教育やコミュニケーションも重視している。
 こうした環境が整い、本格的に働き方改革を進めるために「TOKYO働き方改革宣言企業」に参画。社外に宣言することで、社内にも働き方改革に本気で取り組む姿勢を示すことにつながった。

食品安全管理の国際規格を取得し、働き方改革に着手

仕事へのモチベーション向上につながる様々な休暇制度を導入

 働きやすい環境作りや社員のモチベーションアップにつながる取組として、1時間単位で取得できる有給休暇制度、記念日休暇制度、リフレッシュ休暇制度などの整備を行った。
 時間単位での有給休暇は5日分(計40時間)を確保し、社員からは子供のお迎えやちょっとした用事での有休利用がしやすくなったとの声が挙がっている。誕生月には記念日休暇を取ることができるようになった。また、有休の取得残日数を給与明細に記載し、自分が今どれくらい休暇を利用しているかを可視化した。
 加えて、安全な業務、事故防止のために全員が十分な休息時間を確保できるように勤務間インターバル制度を導入した。勤務終了から翌日の勤務開始まで、11時間の間隔を空けるようにしている。
 こうした制度の浸透とともに社員の意識が変化し始め、生産性向上や残業削減につながっている。

仕事へのモチベーション向上につながる様々な休暇制度を導入

取 組 内 容

働き方の改善

・一定の休息時間を確保するため、勤務間インターバル制度を導入します。

休み方の改善

・時間単位で休暇を取得できる制度を導入します。

・連続休暇制度を導入し、取得推進に取り組みます。

・記念日有給休暇制度、リフレッシュ休暇制度を導入し、休暇の機会を増やします。

当社の働き方改革①

「スキルマップ」作成で社員の成長を支援し、多能工化を推進

 社員の平均年齢は32歳と若く、社員数も少ない。有給休暇が取りにくく、どの部署もギリギリの人数で仕事を回しており、急な休みで欠員が出た場合に対応できなくなる課題があった。
 一人ひとりの業務内容を書面化し、現時点で足りない技能が一目でわかるように「スキルマップ」を作り、教育に生かしている。業務ごとにスキルをレベル分けし、最高ランクの「レベル4」の社員が他の社員を教育して、能力を引き上げている。同僚に技能を積極的に教えることで自分の休みを取りやすくしたり、自分の担当業務以外のスキルも高めたりするという支え合いの意識が生まれている。
 「多能工化」を推進したことで能力の開きは少なくなり、誰かが急に休んでも対応でき る仕組みが整った。

当社の働き方改革②

業務手順書や月次報告書などで、業務を共有化

 国際規格「ISO22000」では、PDCAを回していく必要があるが、プランを立てて実行できても、チェックが甘い面があった。ISO取得に向けて業務手順書を作成し、作業におけるあいまいさを無くした。各担当者が同じ品質で作業でき、成果を上げることにつながっている。
 また、以前は全員がそろう全体会議を月1回開催していたが、なるべく書面での報告に変え、全社員が月次報告書を出すようにした。報告書は全社員がパソコンなどで閲覧可能で情報共有が容易になり、在庫確認や繁忙期の人繰りなどで、部署間の垣根を越えたコミュニケーションが活性化した。業務共有化が進んだことで、一人にかかる負担が減り、社員の残業時間はほぼゼロとなった。

業務手順書や月次報告書などで、業務を共有化
当社の働き方改革③

効率的に働く意識が社内に醸成され、長時間会議も減少

 様々な休暇制度や勤務間インターバル制度の導入は、効率的に仕事を進めようという社内意識の醸成に役立っている。以前は、業務時間外の午後6時から会議をスタートして、2時間、3時間と長引くことが当たり前だったが、会議の時間を意識して事前に資料に目を通し、目的をはっきりさせてから臨むなど、会議への向き合い方も変わり、業務時間内に終わるようになった。
 有給休暇を土日と連続させ、効率よく休みを取る社員も増えた。PTAの会議や通院などで「あと1時間早く帰れたら」と感じていた社員の要望に応えるなど、有給休暇制度を進化させたことで、「仕事は仕事、休みは休み」と切り替えができるようになり、仕事の集中力がアップした。

効率的に働く意識が社内に醸成され、長時間会議も減少

INTERVIEW

代表取締役 田口伊津氏
田口伊津子代表取締役

仕事が好きになれば、長く勤めてもらえる

 仕事は背中を見て覚えろ―。かつて食品業界で主流だった職人気質が、弊社にもあったように思います。手順書やマニュアルはなく、「他人に教えたら仕事を取られる」と考える社員がいたかもしれません。
 教育した社員が辞めるのは、大きな損失です。仕事を好きになると、長く勤めてもらえます。会社として本気で働き方や休み方の改革に取り組もうと、「TOKYO働き方改革宣言企業」に参画しました。
 徹底的な業務のマニュアル化を行い、平等に力を発揮できる環境を作り、多忙を理由に退職する社員は格段に減りました。

総務部 齋藤久恵氏
齋藤久恵総務部

業務の共有化が進み、休暇取得への抵抗がなくなる

 働き方改革で「休めるようになった」と感じます。今まで休みをあまり取っていなかった人の休暇申請も目にするようになり、休暇取得率が上がっていると感じます。時間単位の有給休暇制度を利用し、平日に用事を済ますことができるようになりました。
 年始の段階で連続有給休暇の日程が決まっているおかげで、休みに向けて仕事を調整し、進んで業務の引き継ぎを行う意識が高まりました。私もフォークリフトの免許を持っており、出荷作業を手掛けることもあります。業務の共有化が進んだため、休みを取ることへの抵抗もなくなりました。

「トキハソース株式会社」に聞く!働き方改革の取組と成果

働き方改革宣言をした「トキハソース株式会社」を訪問し、働き方改革の取組内容や成果などを伺いました。