TOKYO 働き方改革宣言企業

金融業,保険業
株式会社フィナンシャル・エージェンシー

本社所在地:渋谷区

従業員:862人(2020年8月時点)

株式会社フィナンシャル・エージェンシー

フィナンシャル・エージェンシーは働き方改革の実現により、スローガン『お客様、パートナー様、従業員と家族の「夢を現実に変える会社」』の達成を目指します。

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定型業務の自動化を推進
社員が能力を発揮できる働き方へ

働き方改革を発信し、優れた人材の確保に努める

 株式会社フィナンシャル・エージェンシーは、保険市場において、電話・ウェブ・メールを統合したコンタクトセンターの運営を中心に、保険流通のBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)をクライアントに提供している。そのビジネスモデルは、代理店、委託、提携の3事業を主体としている。
 近年、採用活動を進める中で、働き方や福利厚生への興味関心が高い学生が多いと感じていた。産休・育休を経て復職している社員も増えており、働き方改革を社内外に発信し、優れた人材を確保していくために「TOKYO働き方改革宣言企業」に参画した。
 業務の無駄や非効率な時間の使い方を見直し、定型業務を中心に作業の自動化を実現した。自動化によって、各担当者が「なぜこの作業が必要なのか」と立ち止まって考え、業務効率化の意識を持つようになった。

働き方改革を発信し、優れた人材の確保に努める

ライフステージに合わせて、社員自らキャリアプランを選択

 同社は平均年齢が28歳と若く、女性社員の数も半数を占める。育休・産休を取得する社員が出始めたのに伴い、2016年から女性活躍推進委員会を発足。産休・育休を取りやすい仕組み作りの一環で「ママコミュ会」というコミュニケーションの場を設け、そこで出た意見をもとに、2年前からモバイルワークを導入した。
 また、こまめに社員にアンケートを取り、働く環境の改善に努めている。採用時に自身のキャリアアップコースを選択できる「RPG採用」は、就職後のミスマッチをできるだけ解消するために、社員の声を受けて導入された。
 今までは経験を積んだら責任者に昇格するというキャリアプランだったが、近年は経験と実績がありながらも責任者ではなく営業マンとして現場で研鑽を続けたいという価値観も広がっている。転勤の有無も、ライフステージの変化に合わせて選べるようになっている。

ライフステージに合わせて、社員自らキャリアプランを選択

取 組 内 容

働き方の改善

・管理部門における手作業の自動化、モバイルワーク(在宅)従業員への割り振り業務抽出により、全体の業務改善を行い、時間外労働の削減に努めます。

休み方の改善

・意識向上のために部門ごとの有給取得率をランキング化し、休暇を取得しやすい環境の醸成に努めます。

当社の働き方改革①

「RPA」「AI Log」導入でデジタル化推進、作業時間を大幅削減

 2018年から業務の自動化のために「RPA*」というデジタルツールを導入し、データの入力作業などを効率化した。実装前には、部門ごとに業務フロー、工数、作業時間の棚卸しや、システム担当者へのヒアリングを行い、定型業務を中心に自動化を実現した。
 さらに、コンタクトセンターの応対品質管理業務の効率化を目的として、「AI Log」というサービスも導入。手作業で書き起こしていた顧客との通話内容を自動でテキスト化して、今までは約60人を割いていた業務が、半分の人数で回せるようになり、人件費の2~3割削減につなげた。自動化によって作業時間の短縮だけでなく、オペレーターへのフィードバックがこれまで以上に丁寧になり、チームの壁を超えた情報共有も可能になった。

「RPA」「AI Log」導入でデジタル化推進、作業時間を大幅削減

*Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略称。ソフトウェアに組み込まれたロボットによる業務の自動化。

当社の働き方改革②

育休中もスキマ時間で働ける「モバイルワーク」を導入

 子育て中の女性社員が集う「ママコミュ会」で、復職までのブランク、経済的な面、会社とのつながりが希薄になることに、不安の声が出るようになった。元々、育児休暇中の社員とは定期的な情報共有を行っていたが、休暇中の社員でも希望があれば在宅で仕事ができる仕組み作りを模索し始め、約2年前から「モバイルワーク」という制度を始めた。
 育児のスキマ時間であっても、業務対応ができるように、タブレット端末を貸与し、マニュアル作りや資料作成などの仕事を、希望者に業務委託という形で割り振ることにした。これまで育休を取得した社員全員がモバイルワークに参加。「子育ても仕事も」という社員のニーズに応える制度として好評である。

育休中もスキマ時間で働ける「モバイルワーク」を導入
当社の働き方改革③

有給休暇取得率をランキング化し、「有休を取りやすい空気」へ

 働き方改革宣言前は、有給休暇取得日数は社員個人で把握していたが、部門ごとに社員の有休取得率をランキング化して部門長に通知。その状況をもとに、部門長から有休取得を積極的に促すようになった。有給休暇の申請も、自分の上司ではなく総務課への申請に変更。有給休暇を取りやすい空気が、社内に広まった。
 一連の改善で、約60%(2019年6月時点)だった有休取得率は、85%(20年6月時点)まで改善した。責任者側の意識に変化が表れており、継続して取得目標が達成できるよう、取組を続けていく。また、アルバイト従業員を含む全員が対象の表彰制度を設け、目に見える貢献だけでなく、業務サポートなどへの貢献も「グッドポイント」と名付けて表彰している。

有給休暇取得率をランキング化し、「有休を取りやすい空気」へ

INTERVIEW

ヒューマンリソース部 シニアチーフ 櫻井志穂美氏
櫻井志穂美ヒューマンリソース部 シニアチーフ

社員のリアルな声にしっかり耳を傾ける

 採用を担当する中で、残業時間の少なさや休暇の取りやすさなどを重視する学生が増え、求められる働き方の変化を感じていました。そこで、人材獲得の間口を広げるために「RPG採用」を導入し、四半期ごとに転勤希望の有無を調査するなど、ライフステージに柔軟に対応しています。
 「RPG採用」も「モバイルワーク」も社員の声から生まれ、会社全体のパフォーマンスが上がっています。働き方改革にあたっては、現場に出向いたりアンケートを実施したりして、問題点や要望など社員のリアルな声にしっかりと耳を傾けることが大切だと思います。

業務ソリューション部 シニアチーフ 生野佳澄氏
生野佳澄業務ソリューション部 シニアチーフ

働き方が変わり仕事が充実 社内のコミュニケーションも活性化

 今まで、作成したい資料や実施したい研修などがたくさんありましたが、時間が取れずに多くを断念していました。「RPA」や「AI Log」が導入されたことで、担当業務に時間がかからなくなった分、資料作成などに時間を費やせるようになりました。働き方が変わったことで、以前より仕事が充実しているように感じます。
 働き方改革で個々の業務も効率化された分、チームの垣根を越えたプロジェクトなどもスタートしました。社内のコミュニケーションが活性化され、部門全体がより明るい雰囲気になったと感じています。

「株式会社フィナンシャル・エージェンシー」に聞く!働き方改革の取組と成果

働き方改革宣言をした「株式会社フィナンシャル・エージェンシー」を訪問し、働き方改革の取組内容や成果などを伺いました。